もうすぐ岩船大祭です(10月18、19日、写真提供:村上市)
村上市は村上内藤藩5万石の城下町です。一昔前には雅子様の本籍地(小和田家は村上内藤藩の藩士でした)があるところとしても有名になりました。
村上大祭(7月6、7日、写真提供:村上市)
瀬波大祭(9月3、4日、写真提供:村上市)
村上市には年に3回、大きな祭りがあります。村上大祭(7月6、7日、村上市の中心街、武家と町人の祭り)、瀬波大祭(9月3、4日、西奈弥(セナミ)神社の祭礼で、敦賀の気比の神様が船に乗ってやってきたのだそうです)、岩船大祭(10月18、19日、漁師町の岩船地区、石船(イワフネ)神社の祭りです。舟の屋台(「オシャギリ」と地元ではいいます)も出てきます)です。
いずれも豪華な屋台が町中を練り歩く祭りになっています。村上市の瀬波の人たちがよく使う言葉で「夏越さまと村上祭りが済めば盆となる。盆が終わればじきに瀬波祭り。瀬波が終わって岩船祭りが終わればあとは正月。」というのがあるそうです。なんか一年中お祭りをやっているみたいですね。(注:「夏越さま」とは6月晦日に羽黒神社で行われる大祓の神事)
(詳しくはこちらを→http://www.iwafune.ne.jp/~osyagiri/)
それでは、北前船の話です。
恥ずかしながら瀬波に港があることを知らなかったのですが、方角石があるということで、さっそく探検に行ってきました。
村上市を流れる三面川の河口近くの丘陵(林)に方角石はありました。自分でもよく見つけたなぁと感心するくらい、わかりにくいところでした。(看板が欲しいです)
かつて日和山があった場所にある史跡
方角石(奉納の字が読める)
方角石を上から見たところ
こんな字が掘ってあります
(絵がヘタでスイマセン)
「奉納」と刻んである方角石は、もうだいぶくたびれて他の刻んだ文字もよくわからないくらいです。
江戸時代にはここに沖の口番所(番所とは、通行者、通行船舶などの荷物の検査、税の徴収を行った所)があり、またここでは天候を見ていたようです。
近くの「多伎(タキ)神社」(村上市岩ケ崎)にも行ってみました。(近くに見えて遠かった・・・)
多岐神社(森の中に赤い建物が見えますか?)
多伎神社は三面川右岸の河口の断崖にあります。この神社は別名「観潮閣」。奥州に逃れる途中の義経一行が立ち寄った際、お供の弁慶がここからの日本海の眺めを「さても麗わしき景色かな」と賞賛し神社の扉に「観潮閣」と書きしるしたとの伝説があるそうです。ここから方角石があった場所を見てみましたが、方角石の方角は(シャレじゃないですよ)どこだかよくわかりませんでした。
悠々と流れる三面川(手前)と日本海(右)、遠くには瀬波温泉のホテル街が。
また、村上といえば三面川を遡上する鮭(地元では「イヨボヤ」とよびます)が有名。民家の軒下には塩引き鮭が干されていました。(実は取材は今年の冬でした・・・遅くなってスイマセン。村上の鮭に関して詳しくはコチラ→http://www.iwafune.ne.jp/~iyoboya/)
ちなみに、村上の鮭は武家社会の影響で、全部お腹を開かずに一部くっつけたままにしたモノがあります。
(いずれの写真も提供:村上市)(
切腹じゃないってことらしいです。(波○陽○はどこへ・・・「切腹!」は、もう古いですね・・・)
2005.10.1 (by 隊長)