HOME > 日本海を知る > 北前船 > 其の壱拾六 下関港
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日和山から見た関門橋です。
下関港です。下関港は関門海峡の本州側の港で、トンネルや橋が出来る前は九州側の門司港と渡し船で繋ぐ、文字通りの本州の玄関口でした。今では九州とはトンネル・橋で陸続きとなりましたが、本州側では大陸に一番近い(大阪より釜山の方が近い)という地理的優位点を利用した国際フェリー(〜釜山、〜中国(青島))が就航しており、日本の玄関口でもあります。さらにその国際フェリーを利用したコンテナ輸送はスピーディーな検疫体制との相乗効果で、航空コンテナに匹敵するスピードとなっています。
さて北前船の話です。
本州と九州の間の狭い関門海峡は、もちろん全ての北前船が通りました。下関あたりで瀬戸内海と日本海が分かれ目となり、日本海の荒波に備えて気合いを入れなおす場所でもあります。逆に日本海から来た船はここでほっと一息つくのでした。
北海道沖でニシンを積んで北前船の船頭は、下関で瀬戸内のニシン相場の情報を収集し、その情報をもとに瀬戸内〜大阪間で売りさばいたとか。情報の収集源でもあった下関は北前船にとって要となる場所でした。
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高杉晋作の像
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「日和山公園」と刻んである高麗犬の台座
ここには日和山公園があります。日和山だから山の上にあって見つけやすいだろうと十分な下調べをせず油断していたら、小高い丘がたくさんあって道に迷ってしまいました・・・下関は山や坂の多い町なんですね。
公園の真ん中に高杉晋作の像が建っており、一番高い場所から関門海峡を見つめていました。(全国の色々な銅像を見てきましたが、その中でもかなりカッコイイです)
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高灯籠もあります
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下関港に係留していた隊長と同名の船(楽屋落ちでスイマセン・・・)
また、馬場家の「馬場はる」(明治19年〜昭和46年)様は、33才の時に夫・道久を亡くされ、それ以降馬場家を守りつつ、旧制高等学校(現富山大学教養部・文理学部)の創設のために100万円を寄付し、その後も総額160万円の寄付を続けたそうです。当時の富山県予算の1/7に相当する額だとのことです。(んー、スゴイです・・・)
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海峡メッセの海峡ゆめタワー(153m)
30Fには展望室(143m)
ゴジ○が好きそうな高い建物です・・・
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次回は、その高杉晋作の出身地で明治維新の中心地の一つ「萩」からです。
2006.2.15 (by 隊長)